露出M儀式

高校1年生になったばかりの紗祐実は家族が留守の夜、ふとしたきっかけで淫らな気持ちの高まりを抑えられなくなりました。
最初は部屋で服を着てオナニーしていたのが、いつしか頭の中にもう一人の自分が現れ、それに誘惑されて裸になってリビングに行きます。
普段は家族がいるリビングで裸になっているということが新鮮で、家族の誰かが急に入って来そうな、誰かがいて見られているような感覚に、自分の部屋でのオナニーにはない高揚を感じて立ったまま股間に指を這わせてしまいます。
やがて家の外が気になってカーテンにほんの少し隙間を作って外を覗くのですが、その刺激が鮮烈で、徐々にカーテンを開けてゆきます。
窓ガラスに映る自分自身の姿が中庭の闇の中に幻想的に浮かびあがり、その蕩けた表情にますます淫らな気持ちになってゆきました。

突然玄関の呼び鈴が鳴り紗祐実が恐る恐る裸のまま玄関に行くと、お隣の主婦(金田婦人)が回覧板を持って来ていたところでした。
紗祐実は扉越しに知人がいる状況に激しく興奮し、オナニーを再開します。
もし声を出したら気づかれる、もし鍵を閉め忘れていて扉を開けられたら全てを見られてしまう、という意識がますます紗祐実を敏感にし、そして隣のおばさんの姿が扉を通して見えるような、自分の姿が扉を通して見られているような錯覚を感じます。
すぐ近くに人がいるという気配に再び血が沸騰するような興奮を感じ、オナニーに熱中していた紗祐実ですが、絶頂を迎える直前に金田夫人が帰ってしまってしまいました。
その瞬間に紗祐実の興奮が宙ぶらりんになり、そのままオナニーでイクのはとても勿体無い、もっと刺激的な状況で絶頂を迎えたいと感じます。
結局紗祐実は、そのままの格好で外に出なさい、という心の中のもう一人の自分の目入れに逆らえず、裸のまま中庭に出て行きました。
中庭は生垣で道路から隔離されていますが、木々の葉の隙間から僅かに向こう側が覗けます。
まるで木々の隙間から無数の視線に監視されているような気がして、自分に大丈夫と言い聞かせながら中庭の真ん中に立ち、両手を頭の後ろに組んでみました。
乳首がぐっと前に押し出され、背中が弓なりになってお尻がきゅっと引き締まる、その姿を明るい月が照らします。
そんな姿を道路から見られているところを想像すると体の奥が疼いて我慢できなくなり、ふらふらと生垣に近寄って行き、クリトリスを指で刺激しながら、音を立てないようにそっと乳首を生垣の葉や枝に擦りつけてそのちくちくした感触を楽しみます。
絶頂に達しないように手加減しながら刺激を続けていると、道路を男性2人組が話をしながら近付いてきました。
紗祐実の興奮は一気に高まり、乳首を小枝に引っかけるようにしながら激しくクリトリスを刺激します。
興奮と快感、そして声を出せない緊張感から、息が浅く苦しく、それが余計に淫らな気持ちになります。
オナニーは恥ずべき行為なのに、それを男性に見られたら…と考えると、体が震えるほど興奮し、知らず知らずのうちに乳首をダイナミックに小枝に引っかけて音を立ててしまいます。
男達が生垣のすぐ向こう、本当にすぐ近くに来た時に男達は風もないのに揺れる生垣に気付き、不思議そうにこちらの気配をうかがっています。
紗祐実は木々の隙間からオナニー中の裸を見られているように感じ、経験の無い興奮と快感の高波に一気に巻き込まれます。
限界を悟った紗祐実がクリトリスを思いっきりはじくと、苦痛と快楽が体の中を走り回り、極彩色の快楽に体を震わせながら達したのでした。

それからの紗祐実はその興奮を忘れられず、事あるごとに露出オナニーの想像をするようになりました。
そして次の家族が留守になった夜、もう一人の紗祐実の声に命じられるまま近所の、夜は人が来ない公園に行くことにしました。
公園に着いて誰もいないことを確認すると、頭の中のもう一人の自分に裸になるよう命じられるまま、小さな四阿で恐る恐る服を脱ぎ、裸になりました。
その瞬間、公共の場のいつ誰が来るか分からないところで裸になっているという羞恥と興奮、そして達成感に打ち震えます。
最初は両手で股間と胸を隠しながら恐る恐る四阿の近くの藪の中であたりを見ていたのですが、もう一人の自分に命じられ、ステージに登るような気持ちを感じながら何も隠さず歩き出します。
月光に照らされ、闇の中に紗祐実の何も隠さない裸身が、まるで妖精のように幻想的に浮かび上がります。
紗祐実は自分に命じられるがまま、公園内を走って乳房を揺らしてみたり、ブランコで立ち漕ぎして股間に風を感じたりしました。
そして雲梯に掴まって爪先が地面から離れると、手から足の先までピンと伸び、誰かに見られてもどこも隠せないという意識と、縛られて吊り上げられ抵抗の手段を奪われて好き放題見られてしまうという想像が絡み合い、一気に興奮が高まります。
近所の人々が集まって来て縛られて吊られた裸を見て口々に罵られ、最後に全員に襲われる状況を想像しながら、どこも触らないまま軽い絶頂に達してしまいました。
想像だけで達したことに軽いショックを受けながらふらふらと四阿に戻ると隣の金田夫人と近所の市原という女性に服を奪われていました。
全裸で何をしていたか尋ねる二人に紗祐実は必死に言い訳しながら何とか服を返してもらおうとしますが、二人は全く取り合わず、紗祐実を大柄で威圧感のある市原が取り押さえて後ろ手に縛ってしまい、さらに体を弄られて秘部を濡らしていることを知られて、からかいと玩弄を受けます。
金田夫人は時折助け舟を出してくれるのですが、解放したり服を返してくれたりというような気配はありません。
それでも威圧感のある市原に尋問され嘲笑され体を弄ばれている時に優しい声をかけられると、紗祐実の気持ちは金田夫人に頼るようになってしまいます。
何度もイク寸前まで追い詰められてから放置され、その度に絶望と期待に翻弄されて、やがて体が限界に達したところで金田夫人に告白を促されて、ついに紗祐実は露出オナニーをしていたことを認めます。
そしてそのカミングアウトにより、開放感とともに興奮、快感が体中に沸き起こり、小さなエクスタシーを感じてしまいます。
カミングアウトの興奮に酔った紗祐実は、それから促されるままにあらゆる秘密を告白し、その度に強烈な興奮に翻弄されます。
最後に紗祐実は二人の前でのオナニーを促され、二人の視線を浴びながら最高のエクスタシーを感じました。

その後、二人が露出が好きということを理解してくれて、さらに危害を加えるつもりがないと分かり、紗祐実は完全に信用してしまいます。
毎日学校帰りに金田夫人に呼び出されて家に行き、そこで全裸オナニーをすることが日課になりました。
ソファーでリラックスする二人の前で全裸になり、いやらしくオナニーするのです。
市原が蔑みなじり、金田夫人が優しく理解の言葉をかけてくれます。
金田夫人はもちろん、蔑みの言葉を投げかけながらも本当は理解してくれている市原にも紗祐実は懐きます。
その二人に見られて、色々な言葉を聞きながら、そして見られたい気持ちを口に出してのオナニーは、それまでの一人でするオナニーとは別次元の興奮と快感でした。

紗祐実が二人にオナニーを見せるようになってから1ヶ月ほどして、二人は紗祐実に知人のスナックでオナニーを公開するよう勧められます。
かなり迷ったのですが、結局出演を承諾してしまいました。
紗祐実が出演を承諾してから10日間、二人の前でのオナニーはおろか、一切のオナニーを禁止されてしまいました。
その直前までは命じられるがままに一日何度もオナニーしていただけに、オナニー禁止は本当に大変でした。
おどろおどろしい妄想に苦しめられながらも懸命に耐え、そして耐えることでさらに妄想が肥大化し、さらに紗祐実を悩ませます。
自分の部屋でオナニーすればバレないのですが、命令されるオナニーの快楽を知った紗祐実はそんなことで解放されるのが物足りなく感じられ、そして極限状態で耐え続ける苦しみにすら悦びを感じていました。
オナニーショーの日は朝から期待と興奮に授業中も熱にうなされたようになり、何度も先生や友達に心配されます。
そしてついにオナニーショーの時間になりました。
満席の観客の前で、紗祐実は学校の制服のままステージに立ち、金田夫人に促されるまま自己紹介と露出症の告白を行います。
それだけで紗祐実は強烈な興奮と開放感を味わいます。
そして震える指で制服を脱いでゆき、下着姿を披露し、大勢の客達の興奮が伝わるとますます紗祐実は興奮してゆくのです。
市原に命令されて観客の前で脚を少し開いて両手を頭の後ろに組んで立つと、ショーツに大きなシミが広がっているのが見えます。
そこでショーツが濡れてしまっていること、授業中もずっとオナニーショーのことばかり考えて、触っていないのにどんどん濡れてしまうことを告白させられます。
市原に蔑みの言葉を受け、スポットライトを浴びながら自分がいかにイヤラシイ子なのか、淫らな気持ちと体の反応も報告させられ、ますます淫らな気持ちになります。
そして全裸になる命令、オナニーを始める命令を待つのです。

殿山徹二 著の『美少女 露出M儀式』の一部です。
この小説には色々なエッセンスが詰まっています。
露出をする時の高揚感、自分の中のもう一人の自分に命令される露出、見てもらいたいという気持ち、見られてしまったらどうしようという不安、見つかるかどうかギリギリの状態にチャレンジしたいという気持ち、そして見つかってしまいたいという気持ち。
常識的には感じるはずのない「見つかってしまいたい」という気持ちですが、それを感じる女性は本当にいるのです。
紗祐実が見つかってしまってからは、裸を見られる興奮、恥ずべきこととして秘密にするはずのオナニーを公開する背徳感、からかわれ言葉責めされる被虐感。
カミングアウトや恥ずかしい告白は自分自身への言葉責めとなります。
そして何より、誰かに命令されること、命令に従うことは、自分一人での露出やオナニーと比較して何倍も刺激的になります。
オナニーや絶頂の管理による被支配感も、本名を名乗るスリルも、今回は割愛しましたが拘束されて弄ばれる気持ちも巧みに表現されています。
これらのシーンのうち、どこか一部でも経験したり共感したりする女性も多いのではないでしょうか。

ヒロインが強制的に露出させられて興奮する小説は色々ありますが、自発的に露出をし、その時の気持ちを詳しく書いた小説は本書が一番なのではないでしょうか。

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